2018年9月15日発売の君は綺麗なアヒルの子【第4巻】を読んだのであらすじ・ネタバレ・感想をまとめました。
醜い私よ、さよなら。容姿が原因でいじめを受け、両親にも虐待されてきた芹。ある日、芹は大学一の美女・誘花に声をかけられ、次第に仲良くなっていく。
そんな時、両親が火事で死亡し多額の保険金を手にした芹に、誘花は整形の提案をしてきて……
これからネタバレを含む内容を紹介しますので、先に無料で読みたいという方は下記から無料で読む方法をご覧ください。
君は綺麗なアヒルの子【第4巻】のあらすじ
誘花の復讐の道は本当に正しいのか。
2人で静かに過ごせるのなら、それでいいのではないか…。
そう思う石田の気持ちをよそに、誘花は芹と会うことに。
そこで、芹が合宿を通し、変わったことを感じ取った誘花は…
「そろそろかしら」
と呟き、復讐の時期を見計らっていた。
色々と芹の近況や気持ちを聞き、最後の別れ際。
「あの…しつこくてごめんね 本当に体調は大丈夫なの? 」
「今日は久々に会えて嬉しかった 色々話せて楽しかったよ」
そう言う芹は、誘花の事を心から心配し、心から嬉しそうに笑っていた。
そのセリフを聞き、「芹が誘花の事を大好きだと言っていた」という、石田の電話を思い出す誘花。
何か思う彼女だったが、結局止まることはなく、誘花は復讐を少しずつ進めることにした。
向かった先は、大学の図書館。
そこで、誘花は偶然を装い、柳木に接触する。
そして、今までの気まずさを謝ると同時に、実は自分は、柳木のことが気になっていると話し出す誘花。
続けて、柳木が好きだと言う作家を自分も好きだと言い、さらに距離を縮めていくふたり。
この日から、柳木はサークルを早く帰るようになった。
「呼び出されて出てってちゃうみたいな 彼女でもできたのかな~」
その様子を見ていた鈴木のこのセリフに、芹はショックを受ける。
しかし、いないのが不思議なくらいだと思い直し、むしろ誘花のことを吹っ切れたのか心配になった芹は、少し心を痛めた。
そんな芹を横から眺めていたナミは、柳木のことを想う芹に勘付きつつ、
目元の異変にも気が付いてしまう。
(目の際と目頭 まつげ…生えてない)
そう思いながら見るのは、目をいじった人と特徴が同じ、芹の目元。
合宿のとき、顔のことに反応していた芹のことを思いながら、ナミは邪推してしまうが、
そんなことをするのは性格が悪いと、それ以上は考えるのを止めた。
そのまま帰ると言い、部屋を出ていくナミ。
そして残された鈴木と芹だったが、鈴木がバイトだということで、図書館への返却を芹が引き受け、そのままサークルはお開きとなった。
その頃図書館には、柳木と誘花の姿が。
「甘城さんが紹介してくれた本 どれも面白かったよ」
そう言いながら柳木は、そのお礼に一緒に食事をしようと誘花を誘う。
だが、誘花は「芹に悪い」と断り、柳木も「なんとなく理由がわかる」と、芹からの好意に気が付いていることを告げた。
「柳木くんは、芹の事どう思ってるの? 」
そして、誘花は柳木にそんなことを聞く。
すると、柳木は芹には内緒だ、と言いながら
「ちょっとだけ…気になってるかも」
と告げた。
続けて、「話していると楽しい」「ほっておけない」と言う柳木。
それを聞いて、誘花は何か思いを巡らした様子を見せるが、特に口を挟むことなく、「芹に言わない」という約束を再度交わした。
そして続けて、「芹には協力を頼まれている」と言う誘花。
どんな協力か、と柳木が聞くと、誘花は言った。
「趣味をね 合わせたいって」
「柳木くんのために入部したんだから 一緒に本の話ができるようになりたいらしいの だから元々本が好きな私に色々教えてって」
それを聞き、柳木は、芹ではなく、誘花が本が好きなのだと思い込む。
そして…
「こんな事なら あの時逃げなけば良かったな」
誘花のそのセリフに、心動かされる柳木。
それを感じながら、誘花は不敵に笑って去っていく。
そんな様子を、木の陰から芹は眺めていた。
仲良さげなふたりを見て、思わず逃げ出してしまう。
誘花は、そんな芹の様子を見つけ、我慢できずに声を上げて笑うのだった。
そんな誘花の思惑を知らない芹は、誘花に先ほどの事を確かめようとする。
しかし、どう切り出せばいいのか迷う芹。
そして、誘花がそんなことをすることに、違和感を感じていた。
その頃、石田は誘花を心配し、連絡をとっていた。
芹への復讐を語る誘花は、ひどく疲れた様子で、電話越しの石田は更に心を痛める。
そして、他人を巻き込むのに躊躇した様子の石田だったが、誘花は「今更だ」と言い、石田もそれを聞いて思い直した。
「確かに今更だ… 駒井くんの実家が燃えた日 隣の家も燃えていたのに 俺とお前はその時――」
石田がそう言う続きを聞く前に、疲れたと誘花は電話を切る。
電話の終わった石田は、柳木の犠牲も仕方ないと思うが、ふとある事を思いついた石田は、芹に電話を掛けた。
石田は「アフターケア」と称して芹を食事に誘う。
芹は、柳木との可能性がなくなった今、「デートの練習をしても仕方ない」と考えてしまうが、これでは今までと変わらないと思い直して、その誘いを受けることにした。
そして、お酒を飲みながら食事をとることになったふたり。
芹は、大人の男の人との食事に緊張するが、石田にはほかに思惑があった。
芹を自分に惚れさせて、失恋の辛さを味わわせればいい、という考えだった。
しかし、食事がすすみ、芹の事を知るにつれて、石田は芹の事を「罰すべき悪人」だと思えなくなってきてしまう。
それどころか、自分たちの事を「かけがえのない存在」だと言ってくれる彼女に、ついに心動かされた石田は、誘花に電話をかけた。
「誘花 復讐について一度考え直そう」
続けて、芹は事件の元凶だが、悪意はなく、おそらく当時の記憶もないと語る石田。
そして、復讐を留まるように誘花を説得するが、誘花は「嘘つき」と言い、話を聞こうとしない。
だが、石田は懸命に説得した。
それで、誘花は幸せになれるのかと。
「誘花 本当に――全てが終わった後 前向きになれるのか? 心から慕ってくれていた人を不幸にしたという 新しい傷を抱えるんじゃないか? 」
そう言う石田は、続けてこう口にした。
「お前が一番許せないと言っていたあの話―― 駒井くんが…自発的にそんな事をするとはとても…」
それまで石田の話を静かに聞いていた誘花だったが、この話題になったと同時に反応が変わり、電話が切れてしまう。
突然切れた電話に、困惑する石田。
誘花は、切れた電話を握りしめながら、ひとり呟いた。
「復讐を遂げた後の人生? 馬鹿ね創 そんなもの存在しないのよ」
だからどうでもいい、と続ける誘花の目からは、
なんの感情も読み取ることが出来なかった。
君は綺麗なアヒルの子【第4巻】のネタバレ
電話を切られてしまった石田は、早計だったかと危惧しながらも、自分がこれ以上芹に復讐することは出来ないと思い直す。
そして席に戻ると、心配そうに石田の様子を窺う芹の姿が。
電話の相手が誘花だったことを告げると、芹は、誘花がまた体調を崩したのではないかと、本気で心配する。
その様子を見て、どこか嬉しそうにする石田。
そんな柔らかい表情を向ける彼に、芹は少しだけときめいてしまった。
帰り際、今度は3人で来ようと言う石田に、素敵ですねと言う芹。
「その時に…今日 君を呼び出した理由や…他にも色々…話をしたい
少し時間がかかるかもしれないが きっと…来よう」
石田のこの台詞をよく理解できず、芹は困惑する。
そんな彼女の反応を見た石田は、酔ったかもしれない、とすぐに謝ってきた。
「30半ばにもなると弱くなるのかな」
そう言いながら誤魔化す石田。
そう言って二人は別れたが、芹はあることを思い出す。
誘花の家で見た写真の違和感。
(先生が今30代半ばだとしたら 先生が学生のときに誘花があんなに大きいわけがない)
誘花が芹と同じ20歳だとしたら、先生と誘花は15歳近く離れているはずなのに、先生が学生服を着たあの写真の誘花は、小学校高学年ぐらいだった。
思い返してみれば、芹には他にも気になる事がある。
それは、誘花が時々、何かを言いかけてやめるようなそぶりを見せることがあったこと。
そして、そのときの表情…。
なんだか不安が襲ってくる芹は、今度先生に会ったときに、このことを確認しようと思うのだった。
それが案外近く、そして、彼女の人生を揺るがす日になるとも知らずに。
一方の石田は、復讐をすることになってからの誘花との日々を思いながらも、やはり復讐をすべきではないと誘花の元を訪れる。
しかし、寝ていたはずの誘花のベットはもぬけの殻で…。
そして、その誘花は、ある決意を胸に公園へと向かっていた。
公園に着くと、そこには走って向かってくる柳木の姿が。
「…どうしたの? 急に会いたいだなんて…」
柳木がそう言うように、誘花は、彼を誘い出していた。
この復讐の”前座”を片付けるために…。
並んでベンチに座った誘花は、柳木のことが好きだと告げる。
柳木は、最初は「駒井さんが気になっている」と断ってくるが、誘花が巧みに芹を陥れる。
芹は自分と柳木のことを知っていて、協力を依頼してきた
柳木と木原文学の話をするために、誘花に要点をまとめさせている
そうやって、誘花が健気に芹を応援しているような嘘をつくと、柳木は見事に騙され、芹への印象を変えてしまった。
そして最後に、感極まったように柳木の胸に飛び込む誘花。
すると、柳木は誘花の背中に腕を回し、「付き合ってみる?」と言ってきたのだった。
(馬鹿な男)
誘花は、そんな柳木を見ながらそう思う。
以前面識のない状態で声をかけられてから、「顔しかみていない」と言わんばかりの柳木のことが、誘花は嫌いだったのだ。
(私が事故当時の顔のままだったら それでも私を抱きしめたかしら)
(貴方が好きになりかけた駒井芹の顔も 貴方が抱きしめている女の顔も 全部作り物なのよ)
そう思いながら、世の中をくだらないと思う誘花。
「好きよ 柳木くん」
しかし、そんな薄暗い心の中を見せずに、誘花は柳木にそう囁くのだった。
部屋に戻ってきた誘花は、待っていた石田と鉢合わせる。
心配していた石田に、誘花は柳木と会っていたことは伏せ、疲れたから話は今度と言って、何も語らなかった。
「俺が一番大事なのはお前なんだ それは信じてくれ」
ただ、別れ際そう言った石田の言葉には、少しだけ心を揺さぶられる誘花。
しかし、今更やめたりはしないと、強い目を取り戻すのだった。
一方何もしらない芹は、柳木から突然、誘花と付き合うことになったと知らされる。
誘花ではなく柳木から聞いたことに困惑する芹だったが、更に彼女を困惑させたのは、柳木が語ったふたりが付き合うようになったきっかけだった。
「偶然二人とも 木原文学が大好きで…それで…距離が縮まって…」
以前、誘花は木原作品を読んだことがないと言っていた。
そうして戸惑う芹に、追い打ちをかけるように柳木は言う。
「駒井さんもさ…せっかくこのサークルに入ったんだし 好きな作家が見付かるといいよね 甘城さんの受け売りじゃなくて…さ」
自分と柳木を唯一繋ぐものが本だったというのに、それを「受け売り」と言われて酷く悲しむ芹。
ともかく誘花に話を聞こうと思い、連絡を入れてみるが、誘花には着信を拒否されていた。
そうして一週間が過ぎた頃、事件が起きる。
以前の芹の学生証の写真、昔の芹と洋服の同じ服を着た今の芹の写真、そして、石田の病院に出入りする芹の写真が、大学中に貼りだされていた。
何も知らずに登校してきた芹は、大学で突然好奇の目に晒されるが、咄嗟にナミが庇ってくれ、とりあえず部室へと逃げ込む。
そして、なにもかもをナミに話す芹。
すると、鈴木も張り紙をはがしてきてくれたようで、たくさんの紙屑を抱えながら部室へやってきた。
鈴木は、この張り紙を、知らない子供が貼っていたのを見たのだと言う。
その子供を捕まえ、誰にやれと言われたのか問い詰めると…
「大学生っぽくて髪の長い…すっげー綺麗なお姉さん…」
子どもたちのその証言に、芹はひとり、ある人物を思い浮かべる。
そしてそれは、自分の過去の学生証に触ることができて、石田のところへ通っているのを知っている人物。
誘花だ。
思い当たると同時に震えが出てしまう芹を、ナミが家へと送ると言う。
鈴木も、マスクを貸してくれ、協力してくれる様子。
そんな彼らに、泣きながらお礼と謝罪を言うと、鈴木は「たとえ前の顔で入部してきても歓迎した」と励まし、穏やかに笑った。
しかし、芹の絶望感は終わらず、部室を出た途端脅えてしまう。
(これじゃまるで整形する前――ううんそれ以上――)
どうすればいいのかと思い悩む芹と同じくして、石田は誘花の部屋を訪れる。
しかし、誘花は置手紙を残して姿を消していた。
【今までありがとう さようなら】
君は綺麗なアヒルの子【第4巻】の感想
未だはっきりと、芹が何をしたのかわかりませんでしたが、
ここまで見る中だと、芹が良い子すぎて、可哀相さがすごいです…!
誘花も石田も、みんな苦労してきているようなので、
どうか全員が幸せになりますように…
次の巻も楽しみです!
まとめ
以上、君は綺麗なアヒルの子のネタバレ・感想と無料で読む方法を紹介しました。
漫画は絵と一緒に読むことでさらなる面白みがあります。無料で漫画を読めるサービスをまとめていますので、是非ご覧になって見てください!
漫画アプリもいいけど、マイナーな作品だけが無料だったり待たなければ読めなかったりして不便に思うことはありませんか?
待つことなく、無料で人気の漫画や最新漫画を無料で読むことができるサイトをご紹介しています。